学際生命科学東京コンソーシアム - Tokyo Interdisciplinary Life Science Consortium

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教育高度化事業の紹介

教育高度化部会による教育高度化事業

小林哲幸(お茶の水女子大学)

現在の我が国は、明治維新以来ともいえる社会の質的転換期にあります。そのような社会的要請に応えるべく、高等教育も抜本的な改革が求められています。異なる歴史と特徴をもつ四大学大学院では、生命科学とその学際領域の教育研究もそれぞれが特色をもっています。国・私立の枠を超えて、各大学の特色を活かした横断的な教育体制を整備することによって、学際生命科学分野での補完的で新しい大学院教育が可能です。教育高度化部会では社会の要請に適合した柔軟性と幅広い専門性を持った生命科学者の育成を目指して、四大学院間での連携を深めた補完的な大学院教育の充実を図るために、具体的には以下の三つの項目を中心課題として活動します。

1.単位互換による共通カリキュラム開発と整備

学部教育に比べて体系的なシラバスが不足しがちな大学院教育の充実化を図るために各大学の特色を生かした共通科目を設置し、単位互換制度を活用して四大学の学生が必要に応じて受講できるようにします。すなわち、生命科学関連領域や人文社会科学系選択科目や国内外の講師による英語講義も含め、四校が補完的に生命科学領域の共通カリキュラムを開発し、シラバスを作成します。

2.Faculty Development(FD)の共同実施

現在、ヨーロッパを中心に大学院教育の見直しが進んでいます。本コンソーシアムが関係する大学院教育においても、国際規格のFDに対応したスキルや知識を習得することが望まれます。四大学間の教員交流を深め、大学院教育の基盤となっている研究や教育に関わる情報やスキルの共有化を図りながら、個々の教員の能力向上を目指します。そのために四大学の教員を対象にして、大学院教育制度について海外や国内の実情と問題点を学ぶ勉強会や英語講義技術向上セミナー等、各種のFD研修やセミナーを企画して実施する予定です。

3.学位審査の標準化

学位審査の問題点が指摘されている現状にあって、本コンソーシアムでは学際生命科学に関わる四大学間での学位審査の標準化を目指すことにより、審査の厳格化、透明化を図りたいと思っています。また、複数指導教員制を有効活用することにより、学生の研究テーマに応じて異なる大学の教員が横断的に研究指導を行うことができるような体制を四大学間で構築する予定です。その延長に、異なる大学の教員が学位審査にも参画できる体制の構築があります。