学際生命科学東京コンソーシアム - Tokyo Interdisciplinary Life Science Consortium

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2011年:国立大学法人 お茶の水女子大学学長 羽入佐和子

 東京医科歯科大学の大山学長のあとを引き継いで、2011年1月から代表を務めさせていただくことになりました。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 優れた高等教育を受けた将来を担う人材は、資源の少ない我が国が、グローバル化時代に対応しながら持続的に成長発展を遂げるための国力の源泉であるといえます。その意味で、大学の果たすべき役割は大きく、国民の負託に応える努力をしなければなりません。それには、複数の大学が協力して、それぞれが得意とする学問領域において補完的に貢献し合うことが効果的です。

とくに前世紀から急速に発展した生命科学は、今世紀さらに関係領域を包み込みながら新たな学際領域や産業を生み出す核となっており、社会的な重要性が増しています。そこで、この分野での教育の充実と研究の推進を基本理念に据えて、2009年春に、東京医科歯科大学、お茶の水女子大学、学習院大学、北里大学が連携して、学際生命科学「東京コンソーシアム」を設立し、活動を開始しました。そこでは、東京にある4大学を核とした教育研究機関、企業、行政機関を有機的に結んだ地域拠点の形成を目指しています。

 具体的には、これまで主に以下のような活動が行われてきました。教育高度化事業としては、大学院博士前期課程における生命科学領域と学際領域科目について、各大学の特色を活かした補完的な科目構成からなる共通カリキュラムを開発し、それに沿った科目が2010年度から開講しました。また、より公正な学位指導と審査体制の構築をめざして、複数指導体制の強化、中間評価の実施、外部審査委員の積極的活用の3項目を中心とした審査体制が整いましたし、学生支援・国際化推進事業として、4大学共同での就職説明会の実施やインターンシップの科目認定、単位化なども進みました。さらに、産学地域連携事業としては、4大学、海外大学、および一般企業で連携して、「ライフサイエンス分野知財評価人材養成プログラム」講義を開講しました。その他にも、「いのち」をテーマにした市民講演会を定期的に実施したり、中高生への理科教育支援も行ってきました。

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国立大学法人 お茶の水女子大学
学長 羽入 佐和子

  今年もこれら事業をさらに発展させてゆくとともに、本コンソーシアムに関わる大学院生や企業、社会人の皆様のご意見を参考にさせていただくことによって、社会との間で望ましい知の循環を実現して、男女共同参画社会の実現やキャリア支援などの社会的使命をも果たしてゆきたいと思います。今度ともご指導、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。