学際生命科学東京コンソーシアム - Tokyo Interdisciplinary Life Science Consortium

English

第4回 市民講演会 ~かけがえのない「いのち」を育む科学~

第4回市民講演会は140名もの方々がご参加していただきました。ユーモアが盛り込まれた講演内容で、とても和やかな講演会となりました。次回の市民講演会にもご参加いただきますよう、楽しみにお待ちしております。

20101023_0.jpg

日時:平成22年10月23日(土) 13:30 - 17:00
会 場:北里大学 薬学部コンベンションホール
     (東京都港区白金キャンパス)
     ※会場案内図はこちら
連絡先:北里大学・コンソーシアム事務局
TEL: 03-3444-6191
主催:学際生命科学東京コンソーシアム
共催:お茶の水女子大学・学習院大学・北里大学・東京医科歯科大学
後援:港区
※ どなたも無料で参加できます(予約不要)

プログラム:

13:30 開会のあいさつ  柴 忠義(北里大学・学長)

13:35                座長:清末 知宏(学習院大学・教授)
『神経系の素過程と機能素子』
芳賀 達也(学習院大学・教授)

14:10                座長:千葉 和義(お茶の水女子大学・教授)
『ストレスと子どもの心』
室伏 きみ子(お茶の水女子大学・教授)

14:45                座長:三林 浩二(東京医科歯科大学・教授)
『ゲノムで解くメタボリック症候群』
村松 正明(東京医科歯科大学難治疾患研究所・教授)

15:20 休憩

15:35                座長:広野 修一(北里大学・教授)
『漢方の体質診断と健康増進』
花輪 壽彦(北里大学東洋医学総合研究所・所長)

16:10 特別講演          座長:伊藤 智夫(北里大学・教授)
『ハルナール(前立腺肥大症治療薬)の創薬物語』
竹中 登一(アステラス製薬株式会社・代表取締役会長/東京大学大学院薬学系研究科・特任教授)

17:00 閉会のあいさつ   伊藤 智夫(北里大学・教授)

講演内容:
芳賀 達也(学習院大学・教授)
『神経系の素過程と機能素子』

ヒトの脳には1000億個位の神経細胞があり、その基本的な機能を担っているのは、イオンポンプ、イオンチャネル、伝達物質受容体(レセプター)、伝達物質運搬体(トランスポーター)などと呼ばれる、細胞膜を貫通するタンパク質です。これら膜タンパク質は統合失調症や鬱病などの薬の標的でもあり、構造の解明が創薬へ繋がることが期待されます。このような神経系の素過程と機能素子に関する最近の進歩を紹介していきます。

室伏 きみ子(お茶の水女子大学・教授)
『ストレスと子どもの心』

幼い頃のストレス体験が、子どもたちの心や体に様々な影響を与え、また極めて大きなストレスである「虐待」を受けた子どもたちは、大きな心の傷を抱えたまま成長してしまうことも報告されています。そうした事象を読み解く視点の一つとして、細胞や動物を用いたモデル実験から分かってきた事柄をご紹介します。そして「適度なストレス」は人や動物の心や体を強く育てることにつながることも、お話したいと思います。

村松 正明(東京医科歯科大学難治疾患研究所・教授)
『ゲノムで解くメタボリック症候群』

メタボリック症候群は動脈硬化症の進展を促進し、脳梗塞や心筋梗塞などの重篤な疾患を引き起こす原因となります。これらの疾患の発症には多くの遺伝子と環境因子(ライフスタイル)が関わっている事が知られるようになってきました。本講演では最近ゲノムワイド関連解析手法から明らかにされたこれらの疾患遺伝子群について概説し、ゲノム情報を予防医療に繋げるための課題について言及します。

花輪 壽彦(北里大学東洋医学総合研究所・所長)
『漢方の体質診断と健康増進』

漢方医学では気・血(けつ)・水(すい)や機能系としての五臓などによって、体質や体調の異常を見て、中庸になるように調節する医学大系を持っています。自分の体質の長所や短所を知って、セルフメディケーションに役立てられるように、漢方の特質や「漢方ドッグ」構想についてお話してみます。

竹中 登一(アステラス製薬株式会社・代表取締役会長/東京大学大学院薬学系研究科・特任教授)
『ハルナール(前立腺肥大症治療薬)の創薬物語』

医学・薬学の世界では、研究開発により新薬を創製することを「創薬」と呼んでいます。製(創)薬企業には、世界中で病気に苦しむ患者さんに新薬を届け、グローバル販売により日本経済の成長を牽引することが期待されています。私は約20年間の創薬研究経験から、創薬には、「[発]想→[発]見→[発]明」のプロセスが重要であると実感しました。私が創薬したハルナールの研究では、どのようにして3つの「[発][発][発]」を集めたかをお話しします。

チラシはこちら